専業主婦→パート→正社員という3つの働き方を全部やってみた
私の略歴
大学卒業後、某化学品(日用品)メーカーの情報システム部門で社内SEとしてマーケティングに使うシステムを担当していました。 7年くらい勤務したのですが、結婚のため、福岡に引っ越すことになり退職。結婚後すぐに妊娠・出産しました。 しかし、当時は保育園の待機児童が凄まじい数で、正社員の方でもなかなか保育園に入れられない時代でしたので、 一旦社会復帰を諦め、その後10年ほど専業主婦していました。
3年ほど前に、子供が成長したので社会復帰し、時短勤務で働きました。自治体向けのふるさと納税管理システムを開発している会社で、ダッシュボードを担当していました。
ダッシュボードというのは、色々なデータをまとめて、現状をサッと把握するシステムのことです。ふるさと納税がいくらになったのか、何件きているのかを、グラフや一覧表にしたり、事務作業がどこまで何件進んでいるのかを見える化するシステムを担当していました。
このデジタルの時代に、なぜ把握するためのダッシュボードが必要かというと、データを一つにまとめて見せるだけでも、とても大変な作業だからです。ふるさと納税は申込方法が多岐にわたります。たくさんのポータルサイトが存在しますし、直接自治体へ申込むことも可能です。入口が異なるデータは、それぞれ違う形式でデータを持っています。これを一つにまとめるだけでも大変な作業になってしまうため、これをまとめて見える化すると業務効率化につながります。
ここで、私はAmazon QuickSightに出会いました。「すごい時代になった!」と感激しました。
仕事と家庭の両立で、「働きたいけど、家事や育児の時間もあるし、なかなか思い通りには働けない」という苦しさを味わいながら、それでも自分のやりたいことを諦めたくなくて、がむしゃらにがんばっていたら、3ヶ月前にクラスメソッドにジョインすることができました。(私のやりたいことは、次でご紹介します。)
なぜ私はBIエンジニアに?
データが大好きだから!! 以上。 (短すぎる(笑))
下記、転職活動時に私のやりたいことを書き出してみたときのメモです。
- もっとデータに向かい合いたい
- データ活用した結果を最後まで見届けたい
- データから課題を見つけて解決していく工程が楽しい
- BIツールを極めて使い倒したい
- チームワークがしたい
クラスメソッドの募集職種にBIエンジニアという職種を見つけた時、「これは私を呼んでいるに違いない」と、激しく思い込みまして、エントリーしました。 思い込んだまま、ご縁があって入社することができました。
私の1日
リモートで働いたある日の1日です。出社する日は、お昼か午後のどこかで休憩をとって自宅に移動し、夕方子供の送迎後に続きをやる感じです。
5:00 起床 弁当作り、朝ご飯用意、掃除、洗濯、晩御飯の下拵え 6:00 上の子を起こし始める 7:00 朝ご飯を食べさせ、身支度(隙間時間に勉強) 8:00 みんなの出発を見届けて、家事の続き。(隙間時間に勉強) 9:00 仕事開始(午前中に案件の作業を集中してやる) 14:00 案件1:社内定例打ち合わせ(進捗報告、相談事項等) 15:00 案件2:お客様定例打ち合わせ(進捗報告、要件ヒアリング、今後の進め方相談) 16:00 案件2の検証作業:困ったらslackでつぶやくと、誰かが拾ってくれる。 17:00 休憩(子供の送迎) 17:15 ブログ執筆(下書き) 18:30 業務終了 家事、宿題丸つけ、子供の話を聞く、送迎、晩御飯、風呂等(隙間時間に勉強) 22:00 就寝
(注意)複数案件が同時並行で進むので、脳内で切り替えがあります。
専業主婦・時短パート・正社員の働き方を振り返る
私自身の3つの働き方を振り返ってみます。
専業主婦時代に苦しかったこと・楽しかったこと
- 楽しかったこと:育児をしながらできる楽しみを隙間時間にやること
- 苦しかったこと:家事と育児が大変、年中無休かつ無給、社会から置いて行かれたような寂しさ
私は元々家事苦手で、子供はまだ言葉が通じず、年中無休かつ無給で、毎日大変でした。 なかなか社会とのつながりが感じにくくて、社会から置いて行かれたような寂しさも感じてました。 (今思えば、その置いて行かれたという感覚は私の思い込みだったんですけども。)
子供の預け先がない(預けられても、それ以上に保育代がかかってマイナスになる)ので、子供は幼稚園に入れました。幼稚園はあっという間に帰ってくるし、平日の昼間に用事が多かったので、下の子が小学校に上がるまで、外で働くことを約10年待ちました。
隙間時間や早朝早起きして1人の時間を作り、自分でサーバー借りてWordPressでブログ書いたりして、「育児しながらできる楽しみ」を探して自己満足していました。サーバーの引っ越し作業をした時は、久々にDBを見れた気がして面白かった思い出があります。(感覚が独特(笑))
時短パート時代に苦しかったこと・楽しかったこと
- 楽しかったこと:社会とのつながり、職場での雑談
- 苦しかったこと:体力との戦い、時間との戦い、勉強時間の確保
10年ぶりの社会復帰、「外に出て働くことができた」、ただそれだけで嬉しくて楽しかったです。 とはいえ、最初の数ヶ月は、体力的にしんどくて、水曜・木曜あたりになると白目剥いてました。
途中から、週30時間勤務で社会保険に入りました。 扶養ではない自分の名前の社会保険証をもらった時に、社会とのつながりが戻ってきた感じがして嬉しくて、しばらく眺めてました。
(こうして振り返ると、私は「つながり」をとても大事にしているタイプなんだと思います。このタイミングで社会保険料の家計負担が重たくなってるので、嬉しくない側面もあったはずなのに、その負担の記憶はあまりなくて、「つながり」の部分の記憶が印象に残っているので。これがきっと私の価値観だと思います。と、このブログのおかげで、自分の価値観に気づくことができました。ありがとう、働き方ブログ。)
また、同じ境遇のママエンジニアが多い職場だったので、休み時間に家庭内の悩み事や普段の仕事の相談ができて、それも楽しかったです。(これも「つながり」が嬉しかったということですね。)
子供が成長して家事育児負担はだいぶ軽くなったとはいえ、私がメインであることは変わりなく、ルンバや食洗機等で解決させてました。
出社前提の会社でしたので、子供の送迎の時間までに帰宅しなければならず、毎日時間との戦いをしてました。 「あと○分で出なきゃいけないけど、それまでにコレは終わらせなければ」という時間との戦いで、バス停までは毎日ダッシュしてました。
そんな中、勉強する時間の確保はとても苦しかったです。
正社員の今の苦しいこと・楽しいこと
- 苦しいこと:勉強時間の確保
- 楽しいこと:チームワーク、自分が成長してる感覚
よく友達から「フルタイムになったら大変じゃない?」と心配されるんですが、実は仕事のためにかかる時間的な負荷はあんまり変わってません。
時短パート時代は、毎日出社で通勤時間がかかり、かつ、多少の残業もしていたので、今との差は、週5時間くらいです。正社員になるタイミングで、週1回家事代行をお願いするようにしたので、以前より増えた分の半分くらいはカバーしてもらってる状態だからかなと思います。
夕方休憩をとって子供の送迎ができるようになり、時間との戦いをしなくてすむようになって気持ちがとても楽になりました。 (業務の調整ができていれば、中抜けOKな職場です。)
とはいえ、やはり勉強時間を確保するのが難しいですね。集中できる時間がなかなか取れないので、そこが最も苦しいところです。
楽しいのは、チームワークと自分が成長しているなと感じる瞬間です。
技術的にすごい方が多く、さらに優しい人ばかりで、どんな質問にも相談にのってくれて、 ちょっとつぶやいたようなことまで拾ってくれて、あまりに色々してくださるので、 私も貢献しなければと毎日刺激をもらってます。
3種類の働き方を全部やってみて、どう思うか
振り返ってみて、どの働き方が一番いいかは、「人によっても違うし、ライフステージによっても違うな」と思いました。
家事代行をお願いするようになって、目の前でプロの家事を見ていると、「何を楽しいと思うかは、人によって違う。本人が楽しいと思っているものは、どんどん成長する。」というのを実感します。家事の世界も育児の世界もどんな世界でも、その道を極めたらプロフェッショナルなんですね。そういうプロ意識で毎日を向かい合えたら、私が苦しさを感じてることも、もっと成長の糧にできそうだなと思いました。
私のような生き方を楽しいと思う人もいれば、苦しいと思う人もいると思います。私のような働き方には興味ないと思う人もいると思いますし、自分もやってみたいと思う人もいると思います。「それでいいんじゃないですかね」というのが私の考えです。感じること・思うことは人それぞれで、その感情はその人だけのものなので、気持ちを人に合わせる必要もないですし、そのままでいいんじゃないかなと思っています。
自分自身の3つの働き方を振り返ってみて、私は、やってみて「嬉しいと思った」「なんか違うと思った」「これが好き」「これは苦手」を繰り返し味わって、より自分が嬉しいと思う方向に軌道修正しながら生きてきたんだなぁと思いました。日々湧き上がってくる一つ一つの気持ちをコンパスにして軌道修正して生きてきた感じです。なので、「その気持ちはそのままでいい」と思うのです。
今の日本の働き方は、一度正社員を辞めるとなかなか戻れないようにできているように、私は感じています。 もしこれが「一旦辞めても戻りやすい社会」であれば、もっとみんな生きやすくなるんじゃないかなと思っています。 もちろん、そのチャンスを掴むために個人努力は必要だと思いますけども、扉は開けておいてくれる社会を、私は子供達に残したいです。
最後に
このブログを書くにあたって、数ヶ月前の自分の転職活動を思い出していました。
転職活動時、「私はどうしたいのだろう、何を軸に選んだらいいのだろう」と自問自答して、考えた内容を書類にまとめるだけで2週間以上かかりました。
私は下記3つを言葉にしてまとめてから、書類を書いていました。
- 今の自分ができること
- 自分がこれからやりたいこと(←上の段落で書いたことです)
- 会社が自分にやってほしいこと(←採用HPから推測しました)
この3つの円が重なっていると、会社も自分も幸せです。でも、この3つがバラバラの位置にあると、お互いに辛くなってしまいます。 そういう時は、大体書類が通らないですし、もし今の会社でそうなら転職の時期が来たということだと思います。
この3つの円を書いてみて、もしクラスメソッドと円が重なっているよ!という方は、ぜひぜひお気軽にお問合せ頂けますと幸いです。
さらに、BIエンジニアに興味を持っていただけましたら、とても嬉しいです!